走り切った三年半

 

(3/4)

遂に引退しました。5日連続で更新してきた部活引退シリーズもこれで終わりです。質問コーナー、後輩への軽いメッセージ、最後に改めて3年半を振り返ります。


質問コーナー


▶︎在部中のトレーニング量は?いつ頃からパルクール的なのに興味が?

部活で十分すぎるくらいだったので、ほとんどやってませんでした。そのため、指先懸垂の能力がガタ落ちしました。

パルクール(もどき)は大学入学前から気になっていて、その影響もあってこの部を選んだのだと思います。上京してきて、講習会とかに数回行ったくらいですね。


▶︎引退後何をやるつもり?

何らかのクリエイティブな活動をやりたいと思います。部活中はしっかり出来なかったお勉強も。


▶︎変わったと思うことは?

誰かのために、というのがより具体的・身体的なイメージでついたかなと思います。そういえば中学だったか高校だったかの標語(?)に「為他の精神」とかいうのがありましたね……

でも一方で、変えられずに残った部分も多いなと悔やんでいるところもあります。


▶︎部活がつらい/楽しくないと感じてしまうことがあったか?それでもモチベーションを保ち続けるためにどうすれば良い?(多数)

誰もが通ることで、また本当に答えにくい問題だと思います。当然ぼくにもありました。特に、学科と部活に挟み撃ちにされ、なおかつ今後1~2年間のイベントの繰り返しが容易に想像出来てしまう新学参の多くは、その時間の長さに対して、ある種の虚しさ、怖さみたいなものを抱いていたりするのかな、と思います。迷路は通り抜けた時には道筋がはっきり見えるものの、迷っている間は自分がどこにいるのか、そしてどう進めば良いか全く検討もつかないものです。

うまく伝えられるかは分かりませんが、自分のモチベーションを決めるものには、縦方向の糸(時間の流れ)と横方向の糸(その瞬間の仲間との繋がり)があると思います。新しいことを始めた時や逆に大会間近などの時は、縦方向の糸は強く意識出来るけれども、その糸が弱くなる期間は当然あるでしょう。ぼくはそんな時は、あえて先を見ずに、自分の周りだけを見ていました。あまり考え過ぎず、同期とバカをやるその瞬間を楽しむという感じです。

結局のところ、縦方向か横方向のどちらかさえ持っていれば、部活を続ける十分な理由になると思います。1年後の大会に向けて先を見通せる人はそうすれば良いし、今が楽しければそれで良い。時々に応じてどちらの比重を大きくして乗り越えていくのか、それは君たち次第なんじゃないかな。

付け加えておくと、君たちが思っているほど、同じような1年の繰り返しにはなりません。というのは、自分の立場と周りの環境が変わっているからです。その意味で、学肆時代は(4度目の繰り返しだったけれども)とても楽しくやれました。


▶︎また先輩のお家で打ち上げしたいです

今は部屋汚いからダメです🙅‍♂️ 3月に引っ越したらいつでも遊びに来て良いよ🙆‍♂️


▶︎やめたいと思ったことは?(多数)

既に書いてますが、世界大会選考会の時だけです。あの時は「仲間に迷惑をかけた」という認識から、横方向の糸も切れちゃったんでしょうね。


▶︎弱みを見せないためには?

怒られるかもしれませんが、正直に言うと、自分の不甲斐なさを怒りに昇華させて横方向の繋がりで発散させるようなイメージがありました。こう書くとひどいことやってるな。


▶︎苦手なことに直面したとき、向き合うためにはどうすればいい?

先に言っておくと、ぼくは苦手とちゃんと向き合ってこなかったので、上手く自分の経験を伝えることはできないと思います。その中でも強いて言うなら、ぼくはそういったものに対して斜に構えた態度を取っていました。ちょっと違う角度から見て、小バカにする、ツッコミを入れる、みたいな感じです。そしてぼくは今でもそういうところがあるし、多分ずっとこのままだと思います。答えになっているのか…


▶︎おっぱいは好き?

足の指よりは好きです。けど一番好きなのは手です。は?


▶︎後輩から気に入られるためには?

上みたいな質問にうまく対処することです。

…というかこればっかりは未だにぼくの中での悩みです(というか、そもそも気に入ってくれていた人なんているのか?いたら東京の家の方に年賀状でも送ってください)。飲みにでも誘ってくれたら個人的にしっかり考えます。誘ってください。


▶︎自分や仲間がつらくなること(大変になること)が分かっている時、自分に何が出来る?

めちゃめちゃ難しい問題だな、と思うし、これは部の上に立てば立つ程直面せざるを得ない問題かな。基本的に、大変とやりがいってのは表裏一体だと思います。今年の新歓でぼくは色々手をつけてしまったけれど、手応えが大きかったので、「大変」よりも「楽しい」が先に来ました。なんとか、「大変」成分を「楽しい」成分に少しでも置き換えられると良いんだけど……。

何だかブラック企業のプレゼンに似ているような気がしてきました。

 

後輩に向けて

押し付けは嫌なので、あくまでヒント程度に取り入れてください。

 

▶︎学弍

尊敬される先輩になってください。色んな先輩の良し悪しを盗みながら、自分にとっての先輩の理想像を体現出来るように。

 

▶︎学参

遂に、入部したときのぼくらと同じ学年ですね。

自分の絶対的な強みを何か1つで良いから持って欲しい。別に実技に限らず、コミュ力()とか企画力とか何でも良いんです。そして1年後に自分がどうしたいかを、本当に薄々で良いので考えておくと良いと思います。一方で、考え過ぎて一歩踏み出せなくなることにも要注意。

 

▶︎学肆

「学肆は〇〇でないといけない」「学肆だから〇〇」みたいな決まり事(悪く言えば脅し)に絶対に屈するな。君らがそうなると、部全体のエネルギーが大きく縮小します。自分の立ち位置に注意しつつ、とにかく楽しくやっていってください。

 

むすびに

こうして3年半を振り返ってみると、楽しかったこと、大変だったこと、印象深く残っていること、色んな出来事が一つ一つ重みを持っています。けれども結局のところ、「本当に大事なものは目に見えない」というように、いつも近くにいてくれた仲間こそ大切だったように思います。あまりに月並みでバカバカしいと感じるかもしれませんが、少なくとも今はそう感じています。

納練で周りを見回した時、先生方はもちろんのこと、改めて多くの部員がいることに気付かされたんじゃないかな、と思います。自分が迷った時こそ勇気を出して、もっと色んな人を頼ってみてください。それは、最後の最後までぼくが出来なかったことであり、少しだけ後悔しているところです。

こんなところで改まった謝辞もおかしい話ですが、先生方・先輩方・そして後輩のみんなには本当に感謝しています。


ああ、同期への感謝を書き損ねていました。「本当に大事なものは目に見えない」……のではなく、単に忘れていただけです。