2020-01-01から1年間の記事一覧

「ごっこ」に生きる

端的に言えば「男らしさ」が重視される男尊女卑的な環境のもとで育ったので、いわゆる「おままごと」をやった(やらせてもらった)記憶がほとんどない。かと言って、ライダーベルトを欲しがって泣き喚いたとかウルトラアイを欲しがっておもちゃ売り場からてこ…

ラジオの文体 ~「ラジオの身体」を聞いて考えたこと~

もくじ 好きなYouTuberって言いにくい 24歳という焦り 瀬戸さんの動画「ラジオと身体」を見た 「舞台の身体」と「ラジオの身体」 自分の文章との向き合い方 ベンヤミンと「ラジオの身体」 「ラジオの文体」でブログを書いてみる宣言 好きなYouTuberって言い…

コロナ禍就活感想記

面接は、どこまでいってもカードゲームだ、と思った。別に、面接は楽しかった。知らない人相手に「自分が何者でこういう面白いことを考えていて……」と語る経験は中々ないし、失敗したとしても恥はかき捨てで終わるのも助かる。自分が考えていることについて…

一番好きなお菓子

母親の買い物にのこのことついていくような頃から「紗々」というチョコレートが好きで、よく食べていた。公文式とかいう教育機関のおかげでひらがなもアルファベットも読めていたので、それを「さしゃ」と読むことも理解していたし、何よりあの特徴的な線描…

5月18日

顔の思い出せないある知り合いが出てくる夢を見た。顔はなかったのにどうしてその人だと分かったのだろうか。夢の内容は思い出せないけれど、とても心地良い夢だった。雲の上で寝転ぶようなそんな感じの。 ここ1週間ほど、朝の5時にすっきりと目が覚めるよう…

カルキノスの襲撃

つい今しがたコンビニに売ってあったミルクティー味の豆乳飲料を買おうと手に取ったところ、小さく“for women” という文字がプリントされているのが目に入り、思わず反射的に棚に戻してしまった。結局30秒後には再度買い物カゴに放り込み直したのだが、その…

パエトンの墜落

最近とんと長編小説を読んでいない、ということに気づく。そもそも小説自体あまり買うことがないというのもあるし、今本棚にある小説を探してみたところ、ほとんどが1篇100ページくらいしかなかった。長編小説が嫌いということではもちろんない。 理由は一体…

アストライアの双皿

誰しもが自分だけの妙なこだわりを持っていて、無意味だと分かっていてもなお貫き通してしまうことがある。「流儀」という、白いテーブルクロスに包まれたような格調高いことばは似つかわしくない。無意味どころかむしろ、そのこだわりは自分の首を絞め得る…

後輩に連れられて初ディズニーをキメた23歳男性の体験談

「ディズニー行ってみませんか?」 ここから始まるのは、後輩女子の何気ない一言から始まるストーリーである。 基本的に、福岡の田舎で育った人間にとって、「でぃずにー」という響きはお昼どきの情報番組以外ではほとんど馴染みがない。もちろん行ってみた…

人間関係についての試論

最近SNSなんかで沸き起こるフェミニズム系の議論やハラスメント系の話題を陰から見ているとなんとも言えない気持ちになるし、そのつもりがなくても自分が非難されるべきことをやってしまっているのかもしれないという自戒を強めざるを得ない。(あくまで例え…