サイコグラム

 

土曜日に連れ2人と一緒に「恋愛IQカフェ」に行った。昔だったら行く気なんて更々起こらなかった企画だけれど、今年はなんとなく行ってみたいな、と思っていた。自分のことを知る実験として面白いかも、と思ったのも一因である。

概ね自分自身でそうだろうなと感じている分析内容が出力されたのだけれど、細かく読んでみると割と面白い。せっかくなので下に載せてみようと思う。

 

 

A.自己愛情認知能力レベル2 (IQ78)

あなたは、自分の恋愛感情に対する意識が薄いようです。日ごろから周囲にアンテナを張り巡らせ、人の言動およびその瞬間の気持ちの「原因」や「理由」を探る姿勢を維持しましょう。


国語の教材の「解法アドバイス」にでも書いてありそうなコメントを頂いてしまったけれど、今度から人の行動の裏にある真意を一つ一つ剥ぎ取りながら生きていこうと思う。

部活引退で寄せ書きをもらう機会があったんだけど、色んな人から「何を考えているか分かりませんでしたが」と書かれていたのを思い出した。いや寄せ書きにそんなこと書くなよ。

 

 

B.恋愛感情制御力レベル5 (IQ146)

恋愛に関する自分の中に生じた欲求や不安の感情を的確に捉え、TPOに応じてそれらの感情を上手に解消、昇華、抑制させたりしながらコントロールできます。つまり、状況処理能力に優れた頭のいい人です。


端的に言って、恋愛は客観視したら終わりだと思っている。逆に言うならば、客観視出来ている限り、その関係は「恋愛」とは呼べないのではないか。したがって、この項目が指し示すのは、君には「恋愛」は究極的に向いていない、ということなのでは?少なくとも、結婚に「自分自身への実験」「死亡届の提出」以外の意味を見出せていない人間にとっては。

 

 

C.恋愛前向き楽観力レベル2 (IQ75)

恋愛に対して、慎重気味の人です。ですから、恋愛のいい面を認めるのに多少時間がかかるようです。物事に冷静なタイプともいえますが、恋愛はもっと感覚的なものです。恋愛に自信がない人が多いので、自分の能力を信じ、恋愛に素直に前向きに取り組めるように心がけると、もっと自分が伸びていきます。


恋愛前向き楽観力、どうやら地元の中学校レベルらしい。確か授業中に窓から机を落とすようなところだった覚えがあるのだけれど。

個人的に、「恋愛はもっと感覚的なものです」と嗜められたのが面白い。こう見えても感覚の話で卒論を書いたんだよなあ。「自分の能力を信じ」ると「もっと自分が伸びてい」くらしいのだけれど、パチンコで生活費を補填している男なんて世界で2番目に信用してはならない部類だと思う。ちなみに1番目は、女占い師。

 

 

D.恋人共感力レベル2 (IQ80)

相手の気持ちを受け入れようとする姿勢が不足気味のようです。相手の気持ちの変化を見落としたり、的確に察知できないことがあります。基本的な共感力はあるのですから、相手をよく観察し、順応する姿勢が大切です。


「基本的な共感力」が何を指し示しているのかよく分からないけれど、とにかく最初の「自己愛情認知能力」も加えて考えるに、自分はどうやら気持ちがない人間らしい。シンギュラリティ問題は既にここまで来てるんだなあ。

 

 

E.恋愛関係維持力レベル5 (IQ149)

常に良い恋愛関係の維持と発展を意識し、二人の心の絆を深めていくことができます。絶えず相手の感情に働きかける姿勢を維持できる「大人の恋愛」が出来る人です。二人の間に問題が起きても、最良の方向に導けるように器用に立ち回る能力を備えている人です。


いや、めちゃくちゃいいじゃないですか。野球だったら中継ぎとか抑えの役割を果たせるってことでしょ? しかもIQ150なんてもう日本代表レベルのリリーフじゃないですか? ただ一言だけ言っておくと、どんな名投手でも、マウンドに上がらない限りは無意味なんだよな。

 

 

自分のことを知っている人がこれを見てどう思うかは分かりませんが、とにかく数値だけを見るならば、合計の恋愛IQは106ってことで、まあ人並みの恋愛をする能力はあるらしい。しかも「良妻賢母タイプ」ということで、22にして既に成熟した関係をお持ちになれる準備は整っている。ただこれだけは断言出来ると思うのだけれど、測定中に連れと「競馬行ったことないの?」「ない」「競馬行ってみたいね」とか会話していた人間の恋愛IQなんて、ほぼほぼマイナスで確定だ。今考えると後ろの女子大生軍団はドン引きしていたかもしれないけれど、共感力レベル2の人間にはそんなことは思いもよらないのである。

 

次にやってみたいのは「他人になり切って人生相談カウンセリングを受ける」企画である。その前に自分自身を救わないといけない気がするけど。