Essay
(3/4) 遂に引退しました。5日連続で更新してきた部活引退シリーズもこれで終わりです。質問コーナー、後輩への軽いメッセージ、最後に改めて3年半を振り返ります。 質問コーナー ▶︎在部中のトレーニング量は?いつ頃からパルクール的なのに興味が? 部活で十…
(2/4) 学参時代(2年1月~3年12月) 1年のうちで最も練習量が多くなる9月を100とすると、例年1~3月は50とか60くらいの強度だと思うのだけれど、今年は1月から80くらいの強度が襲いかかってきた。というのも、3月には日本代表選考会があり、ぼくは男子展開チー…
(1/4) 大学生活はまだ終わってはいないけれど、大学に入学して今に至るまで、ずっと傍らには「躰道部」という部活が寄り添い続けていました。3年半もアホみたいにエネルギーを注ぎ込んだ部活についてこんな文章で表現できると言ったらウソになるけれども、少…
9:30 朝起きてバイトに行く支度をする。このバイトを始めてもうすぐ5年経つ。バイトに行くために起きたのか、起きるためにバイトに行ってるのかよく分からなくなってきた。 10:54 「縮尺塾」で個人指導をしている。受け持っている生徒はあまり素直ではなく、…
「OSはすぐアップデートするの。新しい方が良いじゃん」という恋人の声を聞いて以来、自室の地下に密かに監禁牢を作り始めている。 好きなアーティストは確かにいる。けれども、作品の中でどれが好きかと問われると上手く答えられないことが多い。そして気ま…
部活人生最後の全日本大会で優勝した。言ってしまえばそれだけのことだけれど、ぼく個人のストーリーとしては最高の幕引きを迎えることが出来たように思う。あ、まだ引退させてもらえないんですが。 思い返せば、この部活に入ろうと思ったきっかけは新歓PVの…
渋谷のサンマルクカフェで、ブレンドコーヒーのカップとレシートを受け取る。後輩の待つ席に着く。 「インスタグラムってどう思います?」 うーん。マノヴィッチの邦訳『インスタグラムと現代視覚文化論』は読もうと思ったきりで読んでないな。一応アカウン…
「ノリ」が苦手である。 周知の通り、常に境界線の外側から観察してしまう性格なのだ。ガヤガヤしている当の内輪にいても、常に心は外界に逃げ出してしまう。「醒めつつ淫すべし」とはよく言われるが、頭では分かっていても「淫する」ところまでなかなか身体…
誰にも語ったことのない、一番古い記憶の話をしよう。 初めて幼稚園に行った時のことである。多くの人が2年間通うところを小学校入学前の1年間しか通わなかったため、みんなより遅い途中入園ということだった。幼稚園という場所がどんなところなのかはあまり…
「一生忘れません」という言葉が好きではない。そう思っていたはずの事柄はほとんど、頭の中からするりと抜けだしてしまった。最近公開設定にしたInstagramの投稿に「展開8.8点は一生の宝物です」とコメントをつけておいたが、これも後ろに「まあ2年程度持て…
「甘いものが好き」という始まり方ではインスタにスイーツと自分とどちらを推したいのか分からないようなサブカルクソ女と間違われてしまうかもしれないが、甘いものが好きである。より正確には、甘いもの以外特段好きなものがないと言うべきか。好きな食べ…
「確率が1を超える」という事態が起きるとすれば、それは数学の採点バイト中に他ならない。単純作業の繰り返しで苦行だと思われがちな採点業務ではあるが、sinやcosの値が100に近づく者や線分の長さが虚数解になってしまう高校生との出会いは案外に魅力的で…
一人称に慣れない。 自分のことを「私」と指すのはなんとなく気恥ずかしさがあるし、「俺」と呼ぶのも変にカッコつけたような感じがある。講義で自分の意見を話す際には「僕」という人称を使っている気がするが、それもいまいち定かではない。どっかのギャル…
自分の年齢が分からなくなることがある。確か21歳だった気がするんだけどもうそんなに年取ったんだっけ、と思うこともあれば、本当は22歳の誕生日を迎えていたような気もしてくる。こればかりは誰かに聞いて教えてもらうものでもないし、仮に聞いたところで…